『22歳まで生きた猫』とその後
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 甲状腺亢進症と診断されたハナザワさん。 この病気についてまとめておきます。 ========================= ①気づいたタイミング ========================= 【異常な食欲なのに痩せていく】 18歳という高齢にもかかわらず、ものすごい食欲 なのに、どんどん痩せていく。 プログのタイトルバックのハナザワさんがこんなになってしまいました。 最小体重記録は2.7キログラム 最大体重記録は8.0キログラム 【激しい嘔吐、下痢】 今になって思えば、この二つは食べすぎによるものでした。 通常の食事量の約4倍を食べていました。 どのように激しいかというと 毎朝、嘔吐していました。 夕方復活する日もあれば復活できず、絶食が24時間以上続く日が 週に1回ありました。 下痢は毎日3回でした。 【遠吠えをするハナザワさん】 猫は「ニャン」とか「ニャーン」とか鳴くものです。 よく、発情期にオス猫が 「アオ―――――――ッ」と鳴いてますよね。 まさに、それです。 空に向かって 「アオ―――――――ッ」 ハナザワさんは耳がまったく聞こえないので 声のボリュームはメチャデカでした。 それが、毎朝、午前4~5時。 絶食して弱って寝ているか 絶叫しているか ワンコのように、食器に山盛りのフードをガツガツ食べている。 そして絶食が続いて元気がなくなり、病院で判明しました。 ========================= ②原因と病状 ========================= すべて、ホルモンバランスがおかしくなったことにより 興奮状態⇒心拍数、呼吸数増加⇒消耗が激しくなる⇒食欲が増す⇒胃腸がついていかなくなる これは人間も同じで、 体温もかなり上昇します。 体力のない猫さんならとっくに倒れていたかもしれません。 ・胃腸がついていかなくなることによる嘔吐、下痢 ・心臓肥大 ・呼吸不全 などが原因で死に至ると言われます。 最後は、下痢を垂らしながら、食べ続け 嘔吐を繰り返し、鳴き叫ぶという 見ては居られない状態になるというケースもあるそうです。 ========================= ③治療法 ========================= 甲状腺亢進症は不治の病と言われています。 但し、対処療法により 亢進を抑えることができます。 それが メルカゾール という薬。 他にも色々あるようですが、 T4(FT4)というホルモンの分泌を抑える薬だそうです。 もちろん、薬ですので副作用もあります。 そして、死ぬまで毎日2回、この薬を飲み続けなければなりません。 途中で止めたりすると、ホルモンのバランスが乱高下し、 体調が悪くなる(だるかったり、熱がでたり) 心臓への負荷などが考えられます。 ハナザワさんは毎日このメルカゾールと 肝臓を保護する薬、ミノファーゲンC 嘔吐を抑える薬、プリンペラン を30分置きに投薬しています。 胃腸への負荷を減らすためです。 3月中旬~8月中旬 プリンペラン1/4錠⇒ミノC1/4錠⇒メルカ1/4錠 8月中旬~現在 プリンペラン1/4錠⇒ミノC1/4錠⇒メルカ1/2錠 これを毎日朝夕2回投薬しています。 お陰様で3月から投薬をはじめ、副作用もなく ホルモンの値も順調に低下 今は、普通の食欲、体重も増え始め 絶叫も、まったくなくなりました。 これからは低下しすぎることへの注意や 激変するホルモンの値により、体温が急激に下がるので この時期、寒がったりします。 いろんな変化を注意深く見守っています。 PR
北国生まれのハナザワさんは
これまでずっとノミ知らず。 病院から帰ってきてから グルーミングばっかりして イライラしているようで 大量に毛玉を吐いていました。 嘔吐しても胃腸が順調に回復していたので 食欲が減ったり絶食することはなくなりました。 入院のストレスでカユカユになったのか 退院して1週間で胃腸がおおむね回復したので 甲状腺のお薬を飲ませている副作用なのか と思い 毎日お湯で絞ったタオルで皮膚と被毛を拭いてあげてました。 退院から1ヶ月がたち ますます痒がり睡眠不足のハナザワさん。 明日病院へ行こうと思いながら体を拭いていたとき 黒いものが走りました。 ノミ 病院でノミを貰ったようです・・・・。 あわててフロントラインを病院に貰いに行き 30分ぐらいしたら ノミが顔に集まってきました 計10匹ぐらい捕ったでしょうか。 仕様どおり48時間で撲滅しました。 やっと熟睡できるハナザワさん・・・ゴメンネ 翌日、朝一番で病院に電話を入れました。 先生:「元気です・・・元気すぎます・・・」 私 :「え?^^;」 先生:「腹が減ったと鳴き喚いてるか、ずっとグルーミングしてます。」 私 :「お腹は・・・?」 先生:「夜中に酷い下痢をして、入浴させましたが それ依頼、嘔吐も下痢もないですよ。」 私 :「・・・すいません。」 (ハナザワさんの絶叫が聞こえる) 私 :「・・・鳴いてますね・・・今」 先生:「今、少しフードをあげたんですがあっという間にたいらげて、 足りないって怒ってます・・・。」 私 :「申し訳ありません。直ちに迎えに行きます。」 病院はペットホテル施設も備えた大き目の動物病院。 入院しているわんこやにゃんこもいますが ただ、お留守番をしている子たちもいます。 大概のわんこやにゃんこは、 飼い主と離れたショックと寂しさと不安で 意気消沈・・・だいたいはご飯をたべてくれなくて 苦労するそうですが ハナザワさんは 初めてのその病院での一夜にもかかわらず 女王様状態で 看護士のみなさんを家来のように扱い 食いまくりの甘えまくりのやりたい放題だったようです・・・。 胃腸が荒れているので しばらく タガメッド(胃の潰瘍や糜爛を治療する薬) 整腸剤の投薬で 胃腸を治療することになりました。 原因は食べすぎ。 細菌も病原も潰瘍もなんも発見されませんでした。 両親が缶詰やらなにやら 昼間の間に食べさせていたようで 一切それを禁止し 療法食のフードを量って与えることにしました。 部屋についてから・・・ずっとこの顔です。 不機嫌なハナザワさんが治りません。
お薬はなるべく、胃に負担がかからないように |
プロフィール
HN:
ハナザワさん(故)
年齢:
35
性別:
女性
誕生日:
1990/01/18
職業:
猫
趣味:
食べること
自己紹介:
1992年北国で家来1号に保護され、大手術の後、ちょっと食いしん坊なセレブ猫として22年の生涯を閉じました。
ハナザワさんの老後は、甲状腺亢進症、慢性腎不全、貧血、腰椎変形、股関節壊死など 老猫の典型的な病状を含む介護生活でした。 延命ではなく「最期まで口からご飯を食べる」をモットーに獣医師とその「生きる」を模索した記録です。
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